東京都社会保険労務士会渋谷支部は、社会貢献事業のひとつとして、渋谷区内の小学校で毎年「年金教室」を開催しています。
現在は、45分の授業を小学5年生を対象に行っています。
渋谷支部としては、この「年金教室」は今回すでに5年目を迎えているのですが、1月の下旬に、私は今回初めて講師として参加させていただきました。
コドモの心というのは、コドモの頃の心を忘れてしまったオトナが想像する以上に、ちょっとした言葉や態度で方向づけられたり、揺らいでしまったり、とても敏感で正義感が強いので、授業の主軸の年金についてはもちろんのこと、それに加えて将来に対する責任感や自信を持ってもらえるように、頑張ってお話させていただいたつもりです。
みんなとても真剣に授業に参加してくれました。こういう場面に出会えると、まるでどこの学校でも一律に起こっているかのようにマスコミで報道される学級崩壊という状況も、やはりほんの一部なのだろうと思うし、思いたい、と実感しました。
授業終了後の感想文には、
「年金制度というのは、素晴らしいものだとわかった」
というものから、
「20歳になったら保険料をしっかり払います」
「一人ひとりの負担が減るように、子供をたくさん産みます」
など、現状の年金制度に対する打開策を提案してくれるものまであり、授業を聞いてくれた5年生のみんなが、それぞれ一生懸命考え、受け止めてくれました。
おかげで、出前授業をしたはずの私たち社労士の方が、子供たちから「素直な心」「前向きな心」を教えていただいたようです。
年金が「存続するのか?」などと言う話は、いつでもどこでも耳にします。
しかし、素晴らしいもの、貴重なものというのは、存続させるのが難しい。
努力が必要です。
素晴らしい制度だからこそ、どのようによりよく存続させていくか。
それを今回、5年生のみんなと一緒に真剣に考えることができました。
これからも、将来を担う子供たちのために色々なかたちで貢献出来たらいいなと思います。
特定社会保険労務士 片桐めぐみ